
いたちめです。
万年筆を使っていて
小さな楽しみといえば、インク。
僕はまだ沼に浸かっていませんが
なにせこの「インク道」は
底なし沼の様な、奥深さがあるとのこと。
万年筆初期から利用していたのが、ブルーブラック
通称、古典インクと呼ばれるブルーブラック。
プラチナ社のプレピーでもブルーブラックしか
使っていません。
http://itachime.com/2016/10/1252/
なので、最初に買ったインクはブルーブラック。
この色の渋さがなんとなく
万年筆の渋さみたいな感じでずっと使っていました。
マイスターシュテュック146はモンブラン。
そして選んだインクはペリカン。
万年筆への冒涜にも等しい選択でしたが
当時の僕は、
「モンブランのブルーブラックは古典インクではない
ただの水性塗料。色だけブルーブラックでは意味がない」
なんてことを考えていました。
こちらのブログを読まれる先輩方、同志には
当然のことながら
ブルーブラックは耐水性が命。
ブルーブラックインクには、
筆記時の視認のための染料の青色。
そしてタンニン酸第一鉄などの成分が配合されており
この鉄分が酸化されて色が変わっていく。
なので、非常に渋い色味が特徴であり
またインク自体の流動性が非常に渋い。
なお、この古典インクのブルーブラックであれば
履歴書からカルテ、そして公文書まで利用が可能という逸品。
突然、ブルーブラックに飽きるというか見るのも嫌になる
人間とは不思議なもので、
あれだけ傾倒していたブルーブラックのインク。
家で会社でと使い続けていると
突然、嫌になる。
なぜ、空はこんなに青いのに
僕はこんな濁った青黒い色のインクを使っているのか?
僕の2本目のインク探しが始まった。
青空が綺麗だから、青色を使いたいという気持ちがあり
こだわりの色を探す時間が始まった。
何を言っているのか わからねーと思うが、赤い青色はダメなんだ
青色のインクを探し始めたとき
ブルーブラックの影響から、
とにかく澄んだ青色を探していました。
丁度、勉強用で使っていた
パイロットのVコーン、青色。
結構気に入っていたのですが
漂白紙に文字を書くと気が付くわけです。
これ、意外に赤みが強いなぁ。
そう。赤味が極力少なく、
緑色っぽい青色を求めていたわけです。
会社にカラーコーディネーターの勉強をしている方がいて
相談したところ
海みたいな色がいいということに気が付きまして
そこからターコイズブルーに辿りついたわけです。
そして、一口にターコイズブルーといっても
メーカーごとに色味がまた異なる。
そして、僕が行き着いた先のメーカーは
ペリカン。
またしても、ペリカン。
マイスターシュテュック146は、モンブラン。
インクは、またしてもペリカン。
そう、それでも僕はこのペリカンの
ターコイズブルーが気に入っています。
ペリカンのターコイズブルーを使うと赤みの強い青が嫌いになる
そしてこのペリカンのターコイズブルー。
本当に綺麗な青色で、
好きすぎるあまり、会社でも利用しています。
上司に提出する書類でも
社長に提出する書類でも、
ペリカンのターコイズブルーのインク。
さすがに公官庁への提出書類は
使いたくもないボールペンを利用してます。
うっすら緑がかった澄んだ青色。
赤みの強い青色は暫くご遠慮します。