
いたちめです。
先月の11月10日に、第5回産業廃棄物適正管理能力検定試験を受けて
検定結果が届いたので勉強方法や出題で重視すべき点などを挙げておきたいと思います。
産業廃棄物適正管理能力検定の実施機関
産業廃棄物適正管理能力検定は、一般社団法人企業環境リスク解決機構が実施しています。
一般社団法人企業環境リスク解決機構は、株式会社ユニバースという環境コンサルティング会社を母体として、2015年に設立された団体となっています。
で。この一般社団法人環境リスク解決機構が提案する「産業廃棄物適正管理能力検定」は
全ての企業に関係する『産業廃棄物』の問題に対して、
「あくまでも実務に基づいた解決を追求すること」、
「企業の産廃管理の現場において正しい判断ができる実務者を要請すること」
を目的として活動している。
そうです。
http://www.cersi.jp/
試験結果が成績表を添付されたメールで送られてきた
会社で申し込みをしたのですが、その際に記載したメールアドレスが会社のもの。
まさかのメールでの試験結果の連絡でした。
僕の会社は全社共通のメールアドレスしかないので、メールを確認できる人は結果がダダ洩れ。
メール本文の「おめでとうございます!」で迷惑フォルダに流れていたので、
結構な人数で、気が付いていない可能性も無きにしも非ず。ですが・・・
orz=3 ブッ
申し込む際のメールアドレスはご注意ください。
会社で一斉申し込みする場合は、結果を把握するためにはいい機会かも知れません。
第5回産業廃棄物適正管理能力検定の合格率と検定結果
受験申込者数 137名
受験者数 132名
合格者数 109名
合格率 82.6%
だそうです。
第1回目の合格率は
受験者数 71名
合格者 66名
合格率 92.9%
少し難易度が上がっているのかも知れませんが、
一切、過去問を解いていないので断言できません。
検定結果はPDFなので印刷して持ち帰りました。別途、合格証は送付されるそうです。
区分と定義 4/10 平均 5.7
自治体・罰則 5/6 平均 4.6
許可 10/13 平均 10.8
委託契約 14/18 平均 13.8
マニフェスト 13/15 平均 12.4
処理基準 6/6 平均 5.3
環境法令・その他 5/7 平均 5.3
実務 25/25 平均 21.6
合計 82/100 平均 79.4
短い勉強時間でよく80点を超えたなぁと思います。
特に実務で点数を稼いだ感がハンパない。
僕がやった合計6時間ほどの勉強方法
セミナーに参加したので、公式テキストとプリントされた問題をもらいました。
4時間のセミナーで、しっかり話しを聞く。
試験会場までの往路と、待ち時間で2時間で、もらった問題を2回転させて
あとはテキストの読み込み。
これだけです。
あと。朝、会社から出る前に紙マニフェストの構成をもう一度確認してます。
結構、重要な区分と定義が曖昧すぎて、へこんでます。
勉強するうえで重要な項目
各試験範囲の内容で、重要と思われるポイントです。
① 区分と定義
・ 用語の定義(特に、処理と処分の違い)
・ 産業廃棄物の該当するかどうか
・ 一般廃棄物との違い
・ 特別管理産業廃棄物(通称、特管物)
・ 専ら再生利用の目的となる廃棄物(通称、専ら物)
② 自治体・罰則
・ 自治体の数(都道府県・政令市)
・ 産業廃棄物排出事業者の責任の範囲
・ 産業廃棄物の排出量
・ 罰則が強化がされた経緯
③ 許可
・ 産業廃棄物処理業と処理施設の許可
・ 優良産業廃棄物処理業者の認定制度について
④ 委託契約
・ 委託契約の記載事項と保存期間
・ 廃棄物データシート(WDS)
・ 契約締結前の処理委託の罰則
⑤ マニフェスト
・ 紙マニフェストと電子マニフェストの概要
・ 紙マニフェストの交付・回収・報告義務
・ 紙マニフェストの回収期限と違反報告
⑥ 処理基準
・ 保管・運搬・積み替え
⑦ 環境法令・その他
・ 3R(リデュース・リユース・リサイクル)への取り組み
・ リサイクル法(家電・容器包装・建設・食品・小型家電)の特徴と規制対象
・ PCB・アスベスト・フロンといった有害物質の取り扱い
⑧ 実務
・ 減点方式ではないので、怪しいと思ったところは指摘と、改善方法を書く。
履歴書にかけるかどうか?
例えば、廃棄物処理施設技術管理者などはその設置が義務付けられています。
一方、この産業廃棄物適正管理能力検定は、義務がありません。
僕が勤める会社では、環境ISOへの取り組みもなければ、管理責任者は別に居たりするので
選任される必要もないわけで、あくまで自己啓発。
環境ISO(14000)の品質管理者だったり、排出事業者で管理責任者になっている人であれば
履歴書に書いてもいいかも知れませんが、特段のメリットはない気がします。
僕は書かないと思います。
まとめ
他の産業廃棄物のステップアップとして、まずこの検定試験を受験する。だったり
中間処理施設や最終処理施設の従業員の方のスキルアップ。だったり
初めて産業廃棄物の業務に従事する。
そんな方々に、
産業廃棄物の排出事業者が追っている責任の重さを知ってもらったり
環境への配慮だったりを認識するには、いい機会だと思います。