
いたちめです。
国家資格で必置資格であり、コスパ最強の資格。
衛生管理者。
今回は労働衛生のうち、作業環境要素について語っていきます。
作業環境要素とはなんぞや?
作業環境であれば、「実際に作業する環境」というイメージですが
要素がついてる?なにそれ?ってなるわけですが
作業環境要素は「作業する環境」と「作業員に影響を及ぼしかねない要因」の2つ。
で、第一種で話をすすめていく。
作業環境要素を考えたとき、
有害性が乏しいものと、有害でしかないものとにまた大別される。
有害性が乏しいものってのが例えば事務所。
逆に、高温・低温だったり振動だったり騒音だったりは、人体に影響があるし
取り扱うものが水銀や酸だったりすると同じく人体に影響がある。
で、この作業環境要素を測定・管理するのが作業環境管理に繋がる。
また、類似というか派生する資格として作業環境測定士なるものが控えている。
http://www.exam.or.jp/exmn/H_shikakusakan.htm
あと、有害性?よく分からん!となるような要素があるときはサーベイランスをやって
健康影響を評価する方法をとる。
一般作業環境要素①温熱環境
温熱と聞くと、暑いばかりに気をとられるが4つ。
暑い、寒い、の温度。
蒸してる、乾燥してる、の湿度。
風がある、ないの気流。
屋根が暑くて熱篭ってね?の輻射熱。
暑くなると耳にする、熱中症、脱水症状なども温熱環境の管理不足ともいえる。
体の特性上、外気との差が7度以上で負担がかかりやすい。
このことから、WBGT(暑さ指数・湿球黒球温度:Wet Bulb Globe Temperature)で
暑熱環境下の熱にたいするストレスの評価を簡便的に行う指標として利用する。
http://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php
あと不快指数。温度と湿度の関係で、不快指数が75を超えれば半分は不快
80を超えると全員が不快と感じる。
試験に出るかは微妙な論点になるけど
WBGTの算式も参考までに。
違いは何か?乾球温度があるか、無いか。
屋外で太陽が照っている場合
WBGT値 = 自然湿球温度 × 0.7 + 黒球温度 × 0.2 + 乾球温度 × 0.1
屋内、屋外で太陽が照っていない場合
WBGT値 = 自然湿球温度 × 0.7 + 黒球温度 × 0.2
個人的には、環境省のホームページがわかりやすいと思う。
黒球温度や乾球温度とかの意味も書いてあるので一読。
http://www.wbgt.env.go.jp/faq.php
一般作業環境要素②空気環境と換気
空気環境といえば、基本的に屋内。
鉄板で覚えるべきことは、少ない。
労働者一人あたりに必要な気積(空気の容量) → 10㎥(リューベー)床面から4m以上の高さの空間を除く
窓といった換気機能の総面積 → 床面積の20分の1以上
必要換気回数 → 必要換気量 ÷ 気積
二酸化炭素濃度 →0.1パーセント
まあ、あとはこまごまとした規定なので
安全衛生法を確認すればいい。
一般作業環境要素③視覚・採光と照明
暗いと危ない。能率も下がる。
かと言って無駄に明るいものダメ。
眩しさを感じると、逆に不快感がでてきて、あと疲れる。
明るさは安衛則604条が基本で
①精密な作業 300ルクス以上
②普通の作業 150ルクス以上
③粗作業 70ルクス以上
なんだけど、実務上だと、暗い。
JIS規格の明度をオススメする。
http://lighting.gs-yuasa.com/LE/doc/pdf/doc-6jis.pdf
で、ここで鉄板で覚えるべきこと。
ディスプレイの明るさ → 500ルクス以下
キーボード上などの明るさ → 300ルクス以上
明るさの条件
①ムラがない
②眩しくない
③影ができること
④光の色
照明の方法
①全般照明
②局部照明
③色彩調節
一般作業環境要素④騒音と振動
音の強さはデジベルで、音の高さはヘルツで。
無線系の資格を勉強していると強い分野になるかもしれない。
騒音は、難聴につながるものなので
騒音の感じと実例をぼんやり覚えるといい。
深夜、図書館・・・30デジベル
普通の事務所・・・50デジベル
街中 ・・・70デジベル
電車通過中の高架下・・・100デジベル
ジェット機のエンジン音・・・120デジベル
130デジベルを超えると音でなく、痛みに変化。
辛いものを食べたときと同じ。
旨辛 → 痛い みたいな。
難聴のうち、騒音性難聴は繰り返すと永久的に聴覚が失われる。
というものでありながら初期症状が4,000ヘルツ帯の損失からはじまるので
気が付きにくいという。
肝臓みたいな沈黙の機関。
後半へ続く。
作業空間・負担・休憩室
あと有害に関しては作成次第、公開します