胸キュンの教科書の感想

エモいとは何か。
エモーション、エモーショナルからくる「感情に訴えかけるもの」を語源にしたものと推測し、小説を書くにあたり、エモい文章を書きたいと購入した。

しかし、本作は、帯にもあるとおり「名作ドラマ/映画の作り方と読み方」とある通りで、どちらかというと小説よりも脚本に近い。

「胸キュン」=「ときめき」の仕組みについて

期待した内容として、「教科書」と銘打ってあることから、公式じみた内容とその利用方法といった「まるで数学の教科書」のように表記されていると考えていた。

例えば、男女が「ときめく」ためのシチュエーションでAというものがあり、これを応用して作られた物語がBである。といった具合だ。

しかし、内容は全くの逆。

ドラマで「ときめき」があると思われる点にフォーカスし、それを解説していく手法である。
ここで、この本だけで完結するものではない。というのが確定した。

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前提条件として、ドラマの内容を知っていること

帯にある「消えた初恋」というものがある。
ひねくれ渡氏原作で、俺物語を描かれているアルコ氏のマンガである。

しかし、紹介されるのは「ドラマ」の方である。

シーンについて言及されて「これが胸キュンですよ」と紹介されても、「はぁ、そうですか」となってしまう。
かといって、レンタルしてまで見るほどの内容であるか?と自問自答し出てきた回答は単純にして明快。


この本は失敗だった。

そう思い、私は本を早々に閉じた。


非常に残念である。

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