超開運体質になる8メソッドの感想

リビングでのんびりコーヒーを飲んでいたとき。
妻が面白そうな本がある!と私の顔にスマホをぐいっと近づけてきた。

スマホの画面はAmazonのページ。
朝焼けか夕焼けの画像、箔押しの装飾と綺麗な表紙に、「超開運体質」という怪しい文字列が並ぶ。

「へぇ怪しいねぇ。買って読んでみたい」

スピリチュアル系の内容

私は、スピリチュアル系を非常に面白いと思っている。

映画マトリックスのように、「この世界が仮想現実」という観点に立って考えることができるからだ。
限界まで小さい単位に持っていくと原子まで分解できるため、二重スリット実験や、分子の振動など面白い事象が多々存在している。
マンガの主人公や、動画の中の人が我々3次元を認識できないように、神仏も高次元の存在で我々からは認識できない、認識の外にいる可能性などを考えると「スピリチュアル系」は楽しいものになる。

そうした考え方のため、バカにしたりするつもりはないが、妄信するつもりもない。
しかし、他人から聞く話は基本的に信用していない。
この辺の塩梅は島根県で体験した記事を参考にしていただきたい。

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8メソッドそれぞれについて

前書きもそこそこに8メソッドの説明やら体験談が始まるが、もちろん、無料の動画コンテンツのお誘いページも載っている。
それぞれのメソッドについて感想を述べていきたい。

1.金運の器を大きくする開運メソッド

金運の器を大きくするという内容で具体的な方法論が展開されているが、個々の内容は風水と同じ。
風水だけではない点として「自分自身」が加えられている点。
「頭のてっぺんから宇宙エネルギー」を受けているから、ヘアケアをちゃんとしましょう。そして、心地よいものを身に着け、とある状態を維持しましょう。といった具合だ。


シリウスストーンでブレスレットを作り、その2日後に1億5千万円が銀行口座に入金された社長さんがいて、その入金された1億5千万円を海外のカジノで使ったとある。
この小噺の真偽は一旦、置いておく。
私が着目した点は、その1億5千万円の出どころだ。本書には「法人口座」「個人口座」の記載はない。入金元も不明だ。
一体、何の金が入金されたのだろうか?

考えられるものとして、譲渡、債権回収、融資、配当、役員報酬・賞与・退職慰労金、相続・懸賞。

社長さんの話しぶり、著者の山王美和さんの「豊さを受け取る器の容量を大きくしておけば、この方のようにたくさんの豊かさやチャンスがどんどん舞い込んできますよ」から推測すると、事前に状況を認識できる譲渡、融資、配当、役員報酬・賞与・退職慰労金、相続は考えにくい。
同じように、債権回収。売掛・手形は約定日通りに入金で認識でき、売掛含め焦げ付いたものであれば債権者集会で抵当の順位が判明しているので同じく考えにくい。

もし。法人契約の融資であれば、①財務担当者から社長に稟議が回っておらず、②金銭消費貸借契約の押印は別担当が行って③社長は融資実行を知らず、④しかし社長は法人口座から預金を引き出すことができる。という条件をクリアする必要がある。

ここまでくると、残りはギャンブルだが本人が賭けていないことになってしまう。
私が知らないだけで懸賞で1億5千万円も入金されるようなものがあるのだろうか?
謎は深まるばかり。

2.貧乏マインドを捨ててリッチマインドを手にする開運メソッド

ここではマインド部分について言及が始まる。
リッチマインドと貧乏マインドのそれぞれ12個の質問があるので、どちらに傾倒しているかを認識することができる。
リッチマインドセットの話しをふくめ、中国の「老子」に書かれている「足るを知る者は富み、努めて行う者は志有り」の頃から何も変わらない不変のものである。

エンジェルナンバー、イレギュラーナンバーには興味がない。

不思議の国のアリスはご存じだろうか。
いかれ帽子屋、三月うさぎ、眠りねずみが「狂ったお茶会」を繰り広げるシーンがある。
ディズニー映画の方で「A very merry unbirthday to you」と歌っている。
直訳すると、「誕生日じゃない日おめでとう」だが、意訳になると「なんでもない日おめでとう」である。

では、なぜエンジェルナンバーの話しにこの話しを出したのか?ということだが
6面体のサイコロ3つを利用した場合のパターンは216通りになる。
そのため「1・1・1」の確率は1/216。
おなじように「1・5・6」や「6・3・4」であっても確率は1/216になる。

なにもゾロ目だけが特別なのではない。
誕生日は年1回だが、誕生日ではないとある日も1/356のかけがいの無い一日なのだ。
だから「A very merry unbirthday to you」となるのだ。

3.人生をバズらせる魔法のメソッド

バズらせる。BUZZの語源は「ぶんぶんと蜂が飛び回って集まっている」になるのだが、本書ではブーストのような意味合いで利用されている。

結局、この点はたった1つしかない。

4.魔法のコンパスで光の未来へ導くメソッド

方位磁石が指す方向は、北である。地球の磁力に反応している。
本書の魔法のコンパスが指す方向は、読者の夢である。
魔法のコンパスが向かう方向を間違えないように、やるべきこと、必要なことが書かれている。


東京ディズニーシーのアラビアンコーストにある、シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジが好きだ。妻と二人でディズニーに行ったときから変わらず。
「Compass of Your Heart」という曲とともにシンドバッドが歌うのだが、終点でシンドバッドのセリフで好きなものがある。

「これから僕たちそれぞれの冒険が始まる。でも、忘れないで。迷った時は心のコンパスを信じるんだ。」


夢日記は懐疑的で、それよりも自動書記のように自分の心をとりとめもなく書き続ける方がよいと思う。

5.目に見えない攻撃をブロックするメソッド

第三者の妬み・嫉み・恨み・辛みなどのサイキックアタックを受けたときの対処方法として、おもしろい方法が書かれていた。
昔、「それぞれのキャパシティ」キーワードがかかれたイラストで見かけたことがある。武蔵坊弁慶が元ネタなのではないかと勘繰るが、これを彷彿とさせた。

ドリームキラーの話しは目新しい発見はなし。

6.幸せのプログラミングをするメソッド

5stepで書かれている。
4.魔法のコンパスで光の未来へ導くメソッドと重複しているのでは?と思いながらも、4stepでシリウスストーンがカットインしてきている。
あとは、いつもの夢を夢で終わらせないための手段を取るだけである。

7.ふと思い描く未来を実現させるメソッド

こちらも、4.魔法のコンパスで光の未来へ導くメソッドと重複している。

気になるキーワードとして「風の時代」というのがあったので検索したところ、占星術の用語のようだ。
参考にしたのは株式会社ミロク情報サービスが提供しているミロク会計。この会計ソフトを利用している税理士先生方の任意団体となる「ミロク会計人会」

会計ソフトの名前でピンときたので、ビジネスまで波及しているのか?と思ったので面白そうな「風の時代」に関する書籍を見つけたら読んでみたい。

8. 無限の豊かさを受け取るメソッド

2.貧乏マインドを捨ててリッチマインドを手にする開運メソッドの項目で書いたが、このステップでは「当たり前にある日常のミラクル」につながる。

SNSの発信まで言及し、本書は終わる。

感想

1.金運の器を大きくする開運メソッドの感想で長々と考察を書いた1億5千万円の話しが肚落ちできずにいる。
シリウスストーンを取り扱っている株式会社シリウスの代表取締役とのことだがHPでは苗字が異なる。
山王の方はペンネームだろうか?

小さいことだが、ちょっとした嫌疑が入り込むと怪しく感じてしまい、どんなに良い話しであっても疑ってかかってしまう。
スピリチュアル系は「夢を売る商売」である。夢から覚めないようするのが肝要だ。

本書を読み、開運体質になるかどうかはわからないが、「自分自身を大切にする」という体質になることは間違いないと言える。

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