マンガで「めんどうくさい」がなくなる本の感想

この本は、タイトルにもある通り、本を読むことすら面倒くさいと思ってしまう人向けのマンガ図解シリーズとなる。

マンガ部分と活字部分が6:4くらいの分量になっている。

マンガ部分だけ読んでも、「めんどうくさい」がなくなるための方法が書かれているため、活字部分を後回しにしてマンガ部分をサクッと読むもよし。
マンガと活字としっかり順序立てて読むもよし。

めんどうくさくない方法、気楽に読む方がよい。

本書を読むことに適さない場合

「めんどうくさい」という気持ちの源泉については後述するが、本書を読むことに適さない場合がある。
その場合は、本書を読むことよりも治療に専念することを推奨したい。

① 抑鬱状態で、本を読むところか生きることが辛い状態にある場合
② 認知症を起因として、意欲の低下が生じている場合

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「めんどうくさい」への対処方法

「めんどうくさいがなくなる本」と銘打ってあることから、しっかりと対処方法が書かれている。
「めんどうくさい」の種類としては3つ

1.行動するのが、めんどうくさい
2.人間関係が、めんどうくさい
3.なにもかもが、めんどうくさい

1.「行動するのが、めんどうくさい」の紹介

やらなければいけない。という考え方のサイクルの中で、「めんどうくさい」と感じる状況が発生してくる。
例えば、私の場合。
本ブログで読書の記録について記事を書こうと思うが
①毎月読む本の数は一定
②記事作成に割ける時間は決まっている
③どこまで記事に落とし込んでよいかを考える
④読書のメモから何を伝えたいか考える
などなどなど。
考えていくと面倒くさくなり、「趣味ブログであるし、面倒だったら書かなくてもいいか」となりお蔵入りとなる。

これの対処方法として、原則が4つ紹介されている。

2.「人間関係が、めんどうくさい」の紹介

私が総務人事職の管理者として働いていたころ、世間一般的なの退職理由は男女共に「人間関係」であった。

育った環境も価値観も違う人が集まり、組織を作り、活動していくことで生じる軋轢は「コミュニケーションをとる生き物」としてごく自然なのではないだろうか。
しかし、D・カーネギーの「人を動かす」が名著と呼ばれることからもわかるとおり、人は人間関係で頭を悩まし、考え、次第に面倒くさくなっていくのだ。

この人間関係の面倒くささへの対処方法として6つの方法が紹介されている。

3.「なにもかもが、めんどうくさい」ときの紹介

なにもかもが「面倒くさい」と感じるときは、メンタルがやられているときであるため、ストレスから離れて休養・休息を行うことをおススメする。
抑鬱状態の一歩手前である。

めんどうくさいの源泉について

九州大学基幹教育院の伊藤太一助教と金谷啓之 (研究当時本学理学部4年生・現在東京大学大学院医学系研究科大学院生)らの研究グループは、Ulsan National Institute of Science and TechnologyのChunghun Lim准教授らの研究グループと共同で、原始的な神経系(散在神経系)を有するヒドラに睡眠が存在すること、さらにその制御因子が他の動物と共通していることを発見しました。

引用:私たちの眠りの起源はどこに?〜脳を持たない動物ヒドラの睡眠制御機構を解明〜

2020年に、ヒドラに睡眠が存在するという発表があった。
生物は睡眠状態が標準の状態であり、起きている方が変則的(イレギュラー)な状態ではないか?という可能性に一石が投じられたわけだ。

なぜ、この話しを行ったか?
それは、生物は安静にしている状態から可能な限り動かない。
生命維持のための生存本能である。


以下の話しは、高校生物の知識をちょこっとアップデートした程度であるため、真偽のほどは別に調べるできであろうが勝手に語る。

脳幹・小脳・大脳とあって、本能を司るのは脳幹である。
いわゆる爬虫類脳と呼ばれる部位である。
新しくできた大脳の辺縁系で、本能をコントロールしようとしている。ということになる。
もちろん、感情のコントロールなどは辺縁系で行っているので、すべてができないということではない。

人間の本能的な欲求で一番強いのは、睡眠欲であり、次いで性欲(種の保存)となっている。
昼食後のまどろんだ午後一番の時間帯で、退屈な会議や授業が始まったことを想像すると容易だと思うが、睡魔に抗うのは非常に困難であったと思う。

脳に、本能に、めんどうくさいと思わないようにさせるために「疲労感を与えない」「悩ませない」というのが非常に重要になっているようだ。

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