前を見なくても一歩づつ進んでいったから、あのこにあえた。

 

いたちめです。

 

きつねの子シリーズの第5弾。「あのこにあえた」を大人と親目線で

感想を述べていきたいと思います。

きつねの子シリーズとは

作者は、もりやまみやこ(森山京)さん。

イラストは、つちだよしはる(土田義晴) さん。

きつねの子が主人公の実に子供らしい物語。

大人目線になると「あまりに純粋。そして大人である自分の汚さを認識してしまう」

そんな絵本で、全5巻。

出版は「あかね書房」です。

 

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「あのこにあえた」のあらすじ

秋のある日、きつねの子はくまの子、うさぎの子の家に遊びに行くが

あいにく、二人とも不在。

一人で歩いていると、「つりばしゆらゆら」の話しに出てきた吊り橋のところへ。

 

きつねの子は、くまの子とうさぎの子に呼び戻されて以来

なんだか吊り橋を避けるようになっていて、渡ろうともしなくなっていた。

 

本当に久しぶりで、吊り橋の真ん中までくると

「行くか」「戻るか」の葛藤。

 

「会えても、会えなくてもいいや」と

水面に流れていく紅葉が綺麗で、きつねの子は前に進むことを決める。

 

そしてついに、吊り橋を渡りきったところで、きつねの子は地面に自分の名前を書き

眠りにつく。

夢の中ではまだ見ぬ、吊り橋の向こうにいる「きつねの子」と遊んでいて

目が覚めるときつねの子が書いた「きつねこんすけ」の横に「きつねこはる」の字。

 

「今度はもっと早く来るから、遊ぼう」

夕方になっていたこともあって、きつねの子は

きつねの女の子と少しだけ会話して別れを告げる。

 

大人目線、親目線での感想

僕が「つりばしゆらゆら」を読んでから、「あのこにあえた」までの期間というのは

「ぼくだけしってる」と「たからものとんだ」を読むまでの間。

リアルタイムで読んでいた方とは思入れの深さが違います。

それを承知で書かせていただきます。

 

 

この「あのこにあえた」は「蛇足感」がすごい。

「つりばしゆらゆら」は、きつねの子の勇気と、くまの子・うさぎの子の凡庸さを痛感し

幕を閉じます。

 

きつねの子は、

吊り橋を渡れず、きつねの女の子に会えない。

吊り橋を渡り、きつねの女の子に会える。

作者はこの結末の選択を、読者にゆだねている。

だから、よい終わり方だと思っていた。

なので、タイトルからすでにネタバレしてんじゃん。と思い至りました。

 

きっと、待っていた読者の方からすれば「よかった、あのこにあえたんだね」って

思うかもしれませんが・・・

 

これに似ているのは、漫才でダダ滑りして

「えっと、今のボケはですね?」って説明を始めてしまうとボケ担当。

って感じです。

 

 

ただ、悪い面だけではありません。

絵本にあるしっかりとした教訓。

それは・・・

 

夢はしっかり願って、行動に移せば「叶う」ということ。

 

たとえ、どんなに時間がかかるかわからなくても、諦めずに

足を一歩ずつ前に出したことで、きつねの子はあのこに会えたわけです。

 

ひとつだけ言えるのは、

第1弾の「きいろいばけつ」が一番、子供を大事にしたくなるお話しです。

 

もりやま みやこ (著), つちだ よしはる (イラスト)

シリーズの5冊セットもあります。

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