こんにちは、いたちめです。
こひつじ文庫ぺんぎんコース2020年3月号が届いたので
こっそり読んでみました。
丸々一冊、ふしぎなたいこかと思ったら3つの話しが入っていました。
ふしぎなたいこ
出版は岩波書店。
文は石井桃子。絵は清水崑(こん)
本作は「ふしぎなたいこ」「かえるのえんそく」「にげたにおうさん」の3本立てに
なっていました。
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ふしぎなたいこの話しの内容
げんごろうという人物が持っている太鼓は、
片方を叩きながら「鼻、高くなれ」というと、鼻が高くなる。
逆の方を叩きながら「鼻、低くなれ」というと、鼻が低くなる。
ただし、この太鼓は人を喜ばせるためにしか使ってはならないというルールがある。
げんごろうは、このルールを破り、自分の鼻がどこまで高くなるか挑戦し
天国まで登ってしまう。
が、足を滑らして、琵琶湖に落ちてしまい、魚になってしまうという罰を受ける。
かえるのえんそくの話しの内容
大阪と、京都に住んでいるかえるが、それぞれ京都と大阪を見てみたいと
旅に出ます。
ちょうど、中間地点で二人は出会い、大阪と京都について語ります。
そしてそのまま、そっくり返ってみてみると
大阪から来たカエルは「大阪」を見て
京都から来たカエルは「京都」を見て、それぞれが行かなくてよかったと
気が付き、帰っていった。
にげたにおうさんの話しの内容
仁王像がなぜ、あんなにも偉そうにしているのか?
という話し。
ちから自慢の仁王は、海を渡ったところで力持ちに出会う。
がしかし、あまりの実力差から仁王は這う這うの体で逃げ帰っていった。
ところが、仁王を追ってやってきた力持ち。
力自慢じゃなく知恵比べで勝負だといったところで、
力自慢を井戸に突き落として「俺の勝ちだ」と言いました。
教訓じみたこと
「教訓」じみたことがそれぞれの話しにあります。
「ふしぎなたいこ」では、好奇心は猫をも殺すがごとく、身を亡ぼす。
「かえるのえんそく」では、実際に行って観てみないことには知らないことがある。
まさに酸っぱい葡萄の状態。
「にげたにおうさん」では、井の中の蛙大海を知らず。
絵本というより、日本昔話しって感じがします。