
いたちめです。
こひつじ文庫のぺんぎんコース。
2019年6月は、ぺんぎんコース初の翻訳本。
マリー・ホール・エッツ作・イラスト。翻訳は、まさきるりこ。
発行は、絵本といえば位に有名な福音館書店
あらすじ未満の絵本の内容
子供が森の中でラッパをもって散歩をしています。
散歩の途中で出会った動物たち。
少年の吹くラッパに誘われて、行列を作りながら散歩を続けます。
途中で、誰かのピクニックのあとを見つけてお菓子を食べたり。
そして、みんなで「かくれんぼ」を始めます。
子供が鬼になると、さっきまでいた動物たちは煙のように消えてしまう。
その代わりに現れたのは、子供の父親。
子供を連れて帰りました。
「もりのなか」の感想
表紙のイラストが版画っぽくて、なんだか「おどろおどろしい感じ」があって
教訓めいた内容なのかな?といった感じで、読み始めたのですが
子供を先頭に、動物たちが子供のラッパに合わせて演奏をするあたり
「イワンのバカ」と「ハーメルンの笛吹き」を思い出しました。
「イワンのばか」はトルストイよりも筋肉少女帯の方ですね。
イワンの奴めを先頭に いつしか子供の行列さ
彼らは歩くよ真っすぐに シベリヤ鉄道も真っすぐだ
よくわからないけど、子供を先頭に森の散歩が続く。
誰が残したか?なんてことも言及されていないピクニックのあと。
そして、父親が迎えにくると、さっきまでいた動物たちがフっと消えてしまう。
子供特有の「空想」の敵や友達みたいなものなのかな?
父親が森の中に探しくるくらいに、頻繁に来ているということは
森の近くで住んでいて、同年代の友達や知り合いがいないのかな?
という疑問が残りました。
個人的には、肚落ちしない感じですが。
子供の「ごっこ遊び」が終わる瞬間のような描写は素晴らしいと思います。